
さっそくあくつ歯科医院でも臨床に取り入れていきます。

梅雨に入ったというのに今年は空梅雨で水不足の地域のところもあるようですが、今週からはやっとまとまった雨が降るそうで、嬉しいやら悲しいやらで複雑な気持ちです。
さて、先日宇都宮保健所で行われましたフッ素塗布に公衆衛生委員として行ってまいりました。フッ素塗布会場は保健所の2階ですが、1階には無料相談コーナーがあります。
そこでの相談内容で多いのは、「むし歯予防」、「歯並び」、「指しゃぶり」等ですが、それ以外で毎回受ける相談内容に「子供の歯ぎしり」があります。具体的には「うちの子は寝ている時に歯ぎしりをしてうるさいのです。歯が削れてしまってかみ合わせがくるってきませんか?」といった内容の相談です。
ここで私がお子さんの歯ぎしりについてズバリ!!お答えいたします。お子さんの歯ぎしりは “心配ありません”
大人の歯ぎしりはストレスが関係していることが多く、歯ぎしりを続けていると顎関節に負担がかかり顎関節症となり、それに伴う肩こり、偏頭痛、腰痛などの不定愁訴になることもあるので、マウスピースを入れて治療をすることもあります。
それに対してお子さんの歯ぎしりは子供の約40%が歯ぎしりをしているといわれています。6歳頃の永久歯が生えてきて顎が大きくなってきている段階での歯ぎしりは、かみ合わせのバランスを調整しながら永久歯が生えてくるスペースを確保するための無意識の行動であるといわれており、正常な成長のあかしなのです。
また赤ちゃんも歯ぎしりをすることがあります。私の娘も2歳の頃から歯ぎしりをしたのを覚えています。何で?こんな赤ちゃんが1人前に大きな音を立てて歯ぎしりをするんだろう。と思ったことを思い出します。
これは、乳歯が生えてきて今までの “吸う運動から噛む運動” になってきて “安定して噛むことのできる顎の位置をさがしている” のです。
また、乳歯の歯ぎしりは “顎や筋肉を鍛える効果” もあるのです。 ですから、大人の歯ぎしりのような治療はしなくてよいのです。
最後になりますが、次回のあくつ歯科医院のブログは新人スタッフの笹沼が初投稿する予定です。
新しい歯周治療法(FMD)
あくつ歯科医院では歯周基本治療に加え、薬で歯周病を治す新しい治療法を取り入れております。進行してしまった歯周病の患者様には、従来の歯磨きと歯石取りだけの治療で治るのを待つ治療ではなく、歯周病の原因から根本的に治す画期的な治療法(FMD)をおこなっております。
人の口の中には500種類以上の細菌がいるといわれています。その中にはむし歯を進めていく専門の細菌もいれば、歯周病を進めていく専門の細菌も存在するのです。
ところが口の中にいるそのむし歯菌や歯周病菌の数には個人差があるのです。ですから、歯周病菌がたくさんいる人は歯周病が進みやすく、逆に少ない人は歯周病になりにくいのです。歯周病を感染症としてとらえているのです。ですから毎日一生懸命に歯磨きをしているのに歯周病になってしまう人がいるということが理解できると思います。
FMD(フルマウスディスインフェクション)
この治療法は、歯周病の原因となっている細菌を短期間(1週間以内)に除菌し感染物質を排除するのです。通常4分の1顎ずつのSRP(ハンドスケーラーや超音波の器具を用いて歯周ポケットの中の隠れている部分の歯垢や歯石を取り除くこと)では初期治療終了までに再感染することが予測されます。ですから、歯周病菌によく効く抗菌薬の投与を行ったうえで、再感染を起こす前の短期間のうちにSRPをおこなっていく除菌療法です。
この治療法により極めて高い治療効果が期待できるようになりました。
歯周病でお悩みの方は是非、あくつ歯科医院に相談にお越しください。
私はインプラントの学会の一つであるバイオインテグレーション学会に所属していまして、先日その学界から専門医の認定書が届きました。
インプラントの表面性状には大きく分けるとチタンのチタンインプラントとチタンの表面にハイドロキシアパタイトをコーティングしてあるHAインプラントに分けられます。この二種類のインプラントをあくつ歯科医院では両方とも利用しておりますが、この二種類のインプラント、どちらが優れていてどちらが劣っているということはありません。あくつ歯科医院ではこの二種類のインプラントの特性をうまく利用して使い分けております。
少し話が脱線しましたが、バイオインテグレーションとは、先ほどのハイドロキシアパタイト型(HA)インプラントのインプラントと骨との結合様式のことです。この学会にはHAインプラントの開発者であり世界的第一人者でもある青木秀希先生が理事長を務め、会長は東京医科歯科大学教授である春日井昇平先生が務めております。その他にも著名な先生が所属している学会なのです。
この学会は知識や技術の習得のため講習会等が頻繁に開催され私も可能な限り出席しております。
今後もこの専門医を取得したことで益々研鑽を積み重ねていきたいと思っております。